【S12ダブル最終83位】ハバカミキュウコン

 

 

◇はじめに

初めましてジェラルド(@joao_poke2)と申します。

ポケモンSV ランクマS12ダブルにて最終83位(レート1944)となり、初最終2桁の記念として構築記事を作成しました。

環境とたまたまマッチしたため勝てたような構築ですが、温かい目で見て頂けると幸いです。

 

 

◇構築経緯

この構築は前シーズンのS11に作り始めたもので、当時はハバタクカミ+水オーガポン+イーユイを使ったスタン構築が流行していました。

これらに強い組み合わせとして、優秀な補助技を持つひでりキュウコン素早さブースト調整した眼鏡ハバタクカミを試していました。

 キュウコンハバタクカミ

キュウコン+ハバタクカミの強み

  • てだすけ+こだわり眼鏡が強力で、テラスマジカルシャインでハバカミイーユイを一掃可能、ムーンフォースでH振りの水オーガポン(テラス前)をワンパンできる。
  • ハバタクカミの素早さがこごえるかぜで下げられても、素早さブーストのおかげで大体の相手に先手を取れる。
  • 晴れによる水オーガポンのツタこんぼう半減でハバタクカミが動かしやすくなる&テラスタルを躊躇させられる。
  • ヒードランやテツノカイナにはキュウコンが上からデバフをかけられる。
  • スタン構築にフェアリー半減のポケモンが少なくムーンフォースの通りが良い。

 

S11はこの2匹に補完となるポケモン4匹を加えた構築を使っていましたが、練度不足から悔しい結果に終わったため、S12でも引き続き使っていきたいと考えていました。

 

S12ではトルネロスを使った追い風構築が増え、その中でもHウインディ+水ウーラオス+ゴリランダーが多く見られました。

キュウコン+ハバタクカミにとってHウインディが特にきついですが、環境には性格いじっぱりの個体がほとんどで素早さブーストハバタクカミで先手を取れる範囲でした。

また、前シーズンから増加中のくだけるよろいグレンアルマに関しても、ハバタクカミが準速Hウインディ抜き調整であれば、晴れ下で先に動いてシャドーボールを打ち込めます。

以上の理由からキュウコン+ハバタクカミが新環境でもある程度やれると感じ、新たな仮想的に合わせてチューニングしました。

とはいえ、環境にいるトルネロスの多くがあまごいを持っているため、ハバタクカミが先攻できるチャンスは多くありません。

このため、残りの4匹は受けの要素を強くし、隙を作ってハバタクカミで攻め込む戦術としました。

 

まず、S11で使用感がよかったヒードランを選びました。晴れでの火力アップ、ハバタクカミと攻撃面と防御面両方の相性補完に優れています。環境に多い草タイプに強く、晴れにタダ乗りしてくる炎アタッカーの対策にもなります。

 ヒードラン

次に、対策必須な水ウーラオスを見ることができ、ゴリランダーとHウインディにも強く出れる毒テラスのトリトドンを採用しました。トリル相手に仕事ができることも強みです。

 トリトドン

続いて、炎タイプはヒードランで見れますが、型破りの炎オーガポンには別の対策が必要でした。追い風下の晴れツタこんぼうを受けるのは難しいため、上から抜群技を押し付けるしかないと考えました。その結果、トドロクツキにこだわりスカーフを持たせて古代活性で素早さをさらに上昇、上からのテラスいわなだれでワンパンする荒技を選びました。

 トドロクツキ

残りの1体は地面の一貫が切ることができるゴリランダーとしました。

特殊耐久の高い突撃チョッキテツノカイナや水オーガポンにも強く出れます

 ゴリランダー

この6体に調整を加えたところ上位帯でも勝てるようになり、S12で結果を残す事が出来ました。

 キュウコンハバタクカミヒードラントリトドントドロクツキゴリランダー

 

◇個体紹介

 

ハバタクカミ

  

特 性:こだいかっせい(Sブースト)

実数値:139-x-81-185-156-192

努力値:68-x-44-236-4-156

持ち物:こだわりメガネ

テラス:フェアリー

ムーンフォース・シャドーボール・マジカルシャイン・パワージェム

 

HB:くろいメガネA200悪ウーラオスの不意打ち15/16耐え

HD:C200ヒードランのラスターカノン15/16耐え

C:160-156ハバタクカミをわざわいのたま込みてだすけテラスマジカルシャインで確1

S:こだいかっせい込みでおいかぜ下の準速霊獣ランドロス抜き

 

この構築のエースで先発からスイーパーまでこなします。

最も大事に扱うべきポケモンで、序盤に倒されてしまうとパワーが大きく落ちてしまいます。

てだすけ眼鏡ムーンフォースの威力は凄まじく、イーユイや霊獣ランドロス、リキキリンなどの等倍ポケモンをワンパンできます。

CSに多く割いているため耐久は心もとなく、パオジアンがいる盤面では注意が必要です。

 

キュウコン

  

特 性:ひでり

実数値:180-x-123-102-124-133

努力値:228-252-12-x-12-4

持ち物:オボンのみ

テラス:あく

バークアウト・つぶらなひとみ・てだすけ・ほえる

 

HB:A204カイリューのわざわいのつるぎ込み鉢巻テラスしんそく確定耐え

HD:C200キラフロルのパワージェム確定耐え

S:準速80族抜き

 

ハバタクカミの相棒で、場に残れば何らかの仕事をしてくれます。

マイナーポケモンゆえに技が読まれにくく、手助けやデバフ技で相手プレイヤーのダメージ感覚を狂わせます。

努力値はできる限り耐久に回せるように振り分け、中途半端な素早さにすることで特性発動のタイミングから相手のHウインディやイーユイの努力値や持ち物を予測しました。

耐久をもう少し素早さに回して、Hウインディの最速判定をしてもよかったかもしれません。

コンセプトである手助けは確定で、デバフ技としてヒードランやグレンアルマに強いバークアウト、スカーフ霊獣ランドロスや寿司に効くつぶらな瞳を採用しました。ほえるは積みエースやトリル始動役のほかにオオニューラにも効き目がありました。

この環境におけるひでりは、Aキュウコンの妨害、トドロクツキのブーストエナジー消費を阻止してアクロバットを半減など細かな恩恵がありました。

 

ヒードラン

特 性:もらいび

実数値:197-x-129-187-127-108

努力値:244-x-20-156-4-84

持ち物:シュカのみ

テラス:ほのお

ねっぷう・ラスターカノン・だいちのちから・まもる

 

HBD:メテオールさんのパクリ+Sの余り

C:メテオールさんのパクリ

S:無振りゴリランダー抜き抜き抜き

 

受け要員①であり晴れ下ではエースになれるポケモン。

得意不得意が明確なポケモンのため相手の交代を誘いやすく、交代先に刺さる熱風が強力でした。雨を降らされても鋼・地面の技範囲で最低限の削りをこなしてくれます。

テラスタイプについては草やフェアリーも検討しましたが、フェアリー技への耐性を失いたくない点、ヒードランミラーでラスカを抜群で受けたくなかった点、型破り炎オーガポンにも強くなれる点等から炎としました。

炎テラス+シュカの組み合わせで、ガチグマの地面技を受けながら熱風で切り返す動きも強かったです。

メテオールさんのヒードランと役割が近いため調整を参考にさせて頂きましたが、火力と耐久の両面でちょうど良く、非常に使いやすいポケモンでした。

 

トリトドン

  

特 性:よびみず

実数値:209-x-120-129-106-39 (S個体値0)

努力値:180-x-252-44-28-4

持ち物:たべのこし

テラス:どく

だいちのちから・れいとうビーム・あくび・まもる

 

HB:たべのこしの回復2回でA189パオジアンのつららおとし2発耐え

HD:余り

C:だいちのちからでパオジアンを確定2発

 

受け要員②。

場にいる事が仕事なため、刺さっている構築には早めに登場させてテラスを切り、少しでも場持ちが良くなるように動かしました。

受け要員で有利盤面を作ってから交代先に打つあくびが強力でした。

水技がなくても強いポケモンのため、晴れとの相性も良かったです。

 

トドロクツキ

 

特 性:こだいかっせい(Sブースト)

実数値:193-176-104-x-122-177

努力値:100-132-100-x-4-172

持ち物:こだわりスカーフ

テラス:いわ

はたきおとす・ワイドブレイカー・いわなだれ・おいかぜ

 

A:てだすけテラスいわなだれで炎オーガポンを確1+気持ち多めの配分

HB D:残りを耐久指数最大調整

S:A<Sとなるよう調整

 

受け要員③。

晴れにタダ乗りしてきた炎オーガポンやイーユイに対して投入します。

受け出しでの運用を想定して耐久に多く振りましたが、炎オーガポンの耐久ラインが把握できず中途半端な努力値振りになってしまいました。

アノホラグサや化身ランドロスに仕事ができるのも偉かったですが、ピンポイントメタの意味合いが強いポケモンのため、そこまで出番はありませんでした。

 

ゴリランダー

  

特 性:グラスメイカー

実数値:204-194-112-x-92-106

努力値:228-252-12-x-12-4

持ち物:とつげきチョッキ

テラス:いわ

ウッドハンマー・10まんばりき・グラススライダー・猫だまし

 

HBD:耐久指数最大調整

A:ぶっぱ

S:余り

 

受け要員④。

猫だまし・先制技・高威力技・補完技をもった汎用性最強のポケモンです。

雑な努力値振りでも十分強かったので、調整は特に必要ありませんでした。

テラスタイプはガチグマとトルネロスを意識した岩ですが、炎でもよかったかもしれません。

グラスフィールドがヒードラン、トリトドンと好相性である点もよかったです。

 

◇選出と立ち回り

・基本選出

ほとんどこの選出でした。ハバカミでワンパン出来そうな盤面はてだすけ+ムンフォorシャドボ、できないならデバフを撒きながら受け要員に交代してました。

ハバカミにテラスを切らずとも十分な火力が出るため、受け要員にテラスを切ることが多かったです。

先発: キュウコンハバタクカミ

後発:相手に合わせて残り4匹から選択

 

・イエアルマ

先発: キュウコンハバタクカミ

後発: ヒードラントリトドンor ゴリランダー

トリル型:アルマにシャドボを打ちながらバクア、次のターンにハバカミをドランに交代しながら悪テラを切ってバクア連打でやり過ごします。

砕ける型:アルマよりこちらのハバカミが先に動けるので、手助けシャドボを打って落とします。

 

・寿司

先発: キュウコンハバタクカミ

後発: トリトドンゴリランダー

キュウコンのHPが消耗する前に相手を1匹倒し、早めに合体するよう促します。その後、キュウコンのつぶらな瞳を寿司に重ね掛けして弱体化させます。

 

◇苦手な構築

 

・先制技主体

相手のゴリランダーに防御テラを切られると、処理が遅くなりウドハンと10万馬力で荒らされます。パオジアンを早めに処理できればいいですが、守ると襷の存在が厄介です。

 

・ツキドガス

トドロクツキのアクロバットが高威力になり、ハバタクカミが上を取られて劣勢になります。はたき落とすでやりたい放題されてボロボロにされます。

 

・岩オーガポン

岩技の通りが良いことと特性による行動保証でかなりキツイです。

つぶらな瞳による誤魔化しもあまり通用しません。

 

◇最後に

独特な構築ですが、環境調査した上で最終2桁に残ることができて嬉しかったです。

今月は構築完成まで低迷しており諦めかけていましたが、最終日まで挑戦を続けていた配信者の皆さんを見て奮起できました。

S13以降は全く違う環境になりそうですが、さらに上を目指して楽しくできたらいいなと思います。